【遊戯王 雑記】 強欲な壷の制限復帰の可能性は?

強欲な壷

遊戯王を代表するアドバンテージカードとも言える強欲な壷。

前回の制限改訂でエンペラーがまさかの復帰を果たしましたが、このカードが復帰する可能性はあるのでしょうか。ちょっと雑談です。


最近では(というよりデュエリストアドベント以降では)、強欲な壷はもはやアドバンテージの面では他のカードに劣るようになってきました。

シャドールの影依融合、テラナイトのベガアルタイルデネブ等は、1枚のカードの使用(あるいは1,2枚のカードの使用)だけで、莫大なアドバンテージを稼ぎ出しています。新型の海皇はディーヴァ一枚から相手の手札を二枚ハンデスし、列車はフィールド魔法一枚と手札一枚でATK3000を超える超ド級モンスターをディスアドバンテージ無しで召喚する・・・。

Vol.1からやっているプレイヤー(私)からすれば、最近のカードの強さは半端ないです。昔は女戦士やならず者が強いと言われ、炸裂装甲等の厳しい条件付きの1:1交換罠でもまだ採用圏内でした。あの時代、特殊召喚を持ったモンスターはほとんどなく、またカテゴリーは大体ファンデッキでかなり条件が厳しいなど、原作に近いような展開がなされていたからです。

生還の宝札は禁止になり様がなく、また大寒波も使われていませんでした。モンスターの特殊召喚が盛んになったのはシンクロ辺りからでしょうか。強欲な壷は、今のカードプールにおいて、単体だけで見れば禁止解除の可能性があるとも言えるのです。

それでも私は強欲な壷の制限復帰の可能性は薄いと考えています。何故なら、あのカードは「どのようなデッキでも強くするから」です。

現在の遊戯王は基本的にカテゴリーがプレイヤーの考えるデッキコンセプトより先にあります。そしてプレイヤーはそのカテゴリーに沿った形でデッキをつくりその中でいかにアドバンテージをとり、強い流れにするかを考えながら、デッキを構築します。強欲な壷はアドバンテージ源として確実に採用されるでしょう。ここで考えるべき強欲な壷が危険な点は、「単なる一枚のアド」にあるのではなく「カテゴリーの単純な強化」にあります。

回転率が重要なデッキ等には今では成金ゴブリンまでもが使われるようになっていますが、あのカードの役割はデッキ圧縮に他なりません。(某魔法王国以外は!)また最近ではディスアドを何とも思わないワンショットデッキも増えてきました。相手に1000LPを与えてまで圧縮したいデッキや一枚で場面をひっくり返せるデッキが、圧縮どころかアドバンテージまで取るカードを得てしまうならば、その強さは倍増するでしょう。そしてその力には、デッキによって差がでます。

例えばガジェに強欲な壷を採用したとしても「ギアギアXが並ぶ可能性が高くなる」ぐらいでしょう。ところがや征竜ダークマター等に強欲な壷を採用すれば「ワンキルできる可能性が高くなる」のです。例え全てのデッキに強欲な壷が採用されたとしても、その内で必ず「強欲な壷を使用して得るリターン」に差が出るということです。

従って強欲な壷の禁止解除は、ファンデッキ、中堅デッキ、環境デッキのデッキパワーの格差の拡大に更なる加速を加えてしまいます。これはカードゲームとしては結構致命的です。ですから、私は否というわけです。

・・・と、少し雑談をしてみましたが、それをひっくり返すのがコナミさん・・・!
現在、サンボルや心変わりの制限復帰の噂がところどころで流れていますが、果たして次回の制限改訂はどのようになるのか、楽しみですね!