今回の紹介決闘者は、プレイヤーとしてだけでなくCSの運営やジャッジなど、多方面で活躍されている「ヒナ」(@mac3911)さんです。
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「手を繋ぐ決闘者達」第0回
この企画の趣旨が書いています。
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紹介YP「ヒナ」さん
ヒナさんのことを初めに知ったのは、2013年にカード検索さんでセイクリッドのデッキを調べているときでした。当時、セイクリッド・ソンブレスが来て強化されたセイクリッドを使用し、秋田CS2013 Winter Cupで見事1位を勝ち取られています。
まさかそれから数年後にこうしてお話を聞く機会が来るとは…と感動しております。
(指名が行った時、絶対当時のセイクリッドについても聞こうと決めていました。)
ヒナさん、今回はよろしくお願いしますm(_ _)m
遊戯王歴と最初に使っていたデッキは?
ー最初に使っていたデッキは何を使っていましたか?
遊戯王は、小学生の頃の遊戯王ブームに乗って”Thousand Eyes Bible −千眼の魔術書−”が発売された辺りで始めました。初めて買ったパックで誘惑のシャドウが当たったのを覚えています。そこから2年ほどでやらなくなり、その後高校進学後にクラスメイトと遊戯王トークで盛り上がったのをきっかけに復帰しました。
昔から【カオスソルジャー】が好きで使っていて、手札消費とかアドバンテージとか考えずに儀式召喚をしていたのですが、奈落の落とし穴等の単体除去にわからせられていました(笑)
復帰後は店で売れ残っていたDPを買って【E-HERO】を組んでいました。またも手札消費とか無視していましたね(笑)
デッキレシピ:【十二獣壊獣芝刈りシラユキライロ】
採用カードについて
ー採用カードについて教えて下さい。
構築の90%は398(@398giagia)からもらいました。
11月中旬に行われた「東北CS3rd」にて398が同型のものを使用しており、本人が当日参加できないのと「ヒナさんならベスト8ぐらいまではいけるでしょ。」という謎の信頼(煽り?)からレシピをもらい参加しました。
調整期間が少なかったこともあり結果は彼の予想通りベスト8です。ペルソナ5が面白すぎたのが原因です。(責任転嫁)
《サラブレード》
十二獣の擬似的な初動として5枚目が欲しかったのですが環境調査の際60枚デッキのいくつかに採用されており、詳細を調べないままヴァイパーの2枚目と迷ったのですが採用。
結果としてはサラブレードではなくヴァイパーの2枚目の方がいい場面が本番できてしまい泣きたくなりました。そのセットを落としたわけではありませんがもっとスマートに勝てたなと思います。
《マンティコア》
思考停止と言われることもありますが先攻展開で増殖するGを無視できるメリットは非常に大きいです。芝刈り、左腕とマンティコアを揃えるチャートは多いのでケアされても苦にならない場合もあります。
基本的に無警戒なこともあり、これで2セット取れました。デッキのメインスロット2枚で2セットならお釣りが来ると思います。
《ナイアルラありアザトートなし》
この環境でナイアルラを出す状況自体が限られており、ドランシアもしくはユニコーンの踏み台か先攻で手札にあるシラユキもしくはマンティコアを墓地へ送る役割の2択です。
アザトートがある場合DDクロウをケアできるのですがレアケース+ハンドが良くないと成立しないパターンのため採用していません。
プレイングについて
ープレイングについてお聞きします。何か決まった動きやよくやる動きなどはありますか?
先攻ではモルモラットにアクセスしアマテラスドランシア+αの盤面を目指します。
展開途中にシラユキやウォルフなどでレベル4を水増しできればランク4がもう一体立つため眠りの被害軽減+墓地肥やしでミネルバを出す場合が多いです。
後攻では増殖するG、壊獣、芝刈り等を使って相手の先攻展開を捲りにいきます。捲れなければ負けです。
デッキの良いところを3つ上げるとしたら?
ー【十二獣壊獣芝刈りシラユキライロ】の良いところを3つ上げるとしたら何をあげますか?
1:先攻のGが無視できる。
2:芝刈りor壊獣で後手の不利を軽減できる。
3:展開パターンが決まっているので他のデッキに比べプレイが簡単(ミスがしづらい)
デッキの弱点は?
ー【十二獣壊獣芝刈りシラユキライロ】のすばり弱点は何でしょうか?
メインは防御面がシラユキ頼みのためインフェルノイド全般と召喚獣メルカバーがとても鬼門です。しかし当たらなければだいたい勝てるので問題ありません。(2敗)
サイドチェンジ後は魔封じの芳香がマストカウンターとなり、サイクロン系のスペルを引けているかどうかでゲームが変わります。引けていれば相手は残った4枚でこちらの展開を止めざるをえなく、勝ちは目前です。(1敗)
デッキ選択や作る上で気をつけていることは?
ーデッキの選択や作る上で気をつけていることはありますか?
1:安定したアドバンテージ獲得能力
2:後手を捲るパワー(罠で誤魔化せる場合も可)
3:オールインでないワンショットが可能かどうか
上記の3点を中心に考えますが、デッキパワーが同程度の場合は上手く回せるデッキの方を選択します。
ちょっとくらいパワーが低くても普段から使っている方が難しい場面でも迷いなく回せます。(もちろんその難しい場面を返す程度のパワーは必要ですが。)
今後こういうカードが欲しいというのはありますか?
ー今後こういうカードが欲しいというのはありますか?
後手を捲れるカードが欲しいです。
カードプールが無限に増えていくゲームであり環境の高速化はどうやっても逃れられないのでせめて先攻展開を返せるようにして欲しいと思います。
TCG圏だと制限改定でそういったところを汲み取ってくれているみたいですが、OCG圏ではもう少し時間がかかりそうですね。
今まで対戦した試合の中で印象に残っている試合は?
ー今まで対戦した試合の中で印象に残っている試合はありますか?
下記秋田CSでのスギッチさんとのセイクリッドミラーですね。
三本目先攻スギッチさんのポルクスカウストにヴェーラー当ててプレアデスを阻止し、返しに大嵐ポルクスカウスト叩きつけました(笑)
当時の対戦について
ー秋田CS2013 Winter Cupで1位になった時のセイクリッドの構築やプレイングについて以前からとてもお聞きしたかったです。
構築についてですが、当時のメタとして炎星、水精鱗、ゼンマイ、暗黒界、ヴェルズと多岐に渡り、どれを使ってもいけそうな群雄割拠な環境でした。
その中でも当時の東北の特色として「比較的ビートダウンが多い」というものがあり、そちらに寄せて構築しています。
初動に関して増援ポルクスグレディとカウスト天キの最大値を取っており、確定スロットが多いため若干ピーキー目な罠を増やして、デッキ枚数そのものを水増しすることでサイドチェンジの枠を確保しています。(当時はデッキ枚数で水精鱗かどうかを判断するケースがあったため若干ですが相手の展開ミスを誘えたかもしれません。)
プレイングについてはプレアデスを中心に引いた罠で妨害を弾いて速やかに削りきるか、天キをバウンスしてアドバンテージを稼いで盤面をコントロールするかの複数択があります。
先攻の場合は相手のデッキ枚数や手札の罠によって立てるエクシーズ体を変えますが、トップメタと予想していた水精鱗に対しては親の敵のようにクリムゾンシャドーを擁立していきます。これだけで勝てる試合もありました。
CS運営について
以前の記事でCSの運営に携わっている方が運営について話してくれましたが、ヒナさんのCS運営の手順や気を付けている点などやり方について聞かせて頂けますか?
一番大事にしているのは競技性の高さです。競技性=ジャッジの厳しさというわけではありませんが、なあなあで物を片付けないよう心がけています。
参加者の方に気持ちよくプレイしてもらい「自分はあの◯◯CSで勝った!」ということを誇ってもらえれば主催者冥利に尽きるというものです。
運営上気をつけているのは物事の公平性を保つことです。遊戯王というゲームはフロア部分のほとんどが「当日の運営の判断」という非常に曖昧な内容で判断が下されるのでどういった事象においても不公平感が出てしまいます。
それを完璧に無くすことは非常に難しいですが、達成のため遊戯王以外のゲームのルールブック等を参考にしながら進めることもあります。
主催自体はもう3年ほどしていないですが、最近のCSでは過去の経験からジャッジとして手伝うことが多く、フロア担当としてみなさんのお目にかかることがあるかと思いますのでその際はよろしくおねがいします。
最後に一言
早速2月25日開催のJGPFにスタッフとして参加して参りました!
ブランクが長く的確なジャッジングが出来たか不安ではありますが、参加者一同の協力もありスムーズに運営できたと思います。
また次回、何処かのCSでお会いしましょう!
フルハ:ヒナさん、今回は取材を受けて頂きありがとうございましたm(_ _)m
まさかずっと構築の考え方を参考にしていた方にお話を聞けるとは思っていなかったので感激です!今度お会いした際にはぜひ宜しくお願いしますφ(^ー^)b
それでは、次の紹介YPを指名して頂きたいのですが、どなたにしましょうか?
ヒナ:ペルソナさん(@galaxybunny)にお願いしたいです。
フルハ:ペルソナさんですね。確認します。
ーー数分後ーー
フルハ:了解頂けましたb
第15回の「手を繋ぐ決闘者達」の紹介YPは「ペルソナ」さんです!
ヒナさん、取材を受けて頂きありがとうございました。
それでは、次回もよろしくお願いします!
次回「手を繋ぐ決闘者達」Ver.ペルソナさん(@galaxybunny)
Coming Soon…
記事を投稿しました。#遊戯王 #初手フルハウス
『【遊戯王コラム】「手を繋ぐ決闘者達」第14回 ヒナさん:【十二獣壊獣芝刈りシラユキライロ】』https://t.co/jEYg4L3xU5— 初手フルハウス (@althyphen) 2017年2月25日
最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)
後日談
先程ヒナさんの記事を書いていて思い出したことが1つ。
デッキにピン差しでカードを入れるのが好きなのですが、その影響を受けたのが「秋田CS2013 Winter Cup」で1位を取ったヒナさんが構築したセイクリッドを見てからでした。https://t.co/xIeHFUB9ll— 初手フルハウス (@althyphen) 2017年2月25日
効きそうなカードは複数積みという考えを持っていたのですが、「強制脱出装置」「次元幽閉」「安全地帯」「デモンズチェーン」などが1枚刺しされていたのを見て衝撃を受けたのを覚えています。
デッキを構築する上での固定観念を変えてくれた出来事でした。— 初手フルハウス (@althyphen) 2017年2月25日
あとはデッキ枚数の件。
DCSに出場する前日にどうしてもデッキ枚数を41枚まで抑えられませんでしたが、ヒナさんの42枚の構築に勇気をもらって42枚で出ること出来ました。— 初手フルハウス (@althyphen) 2017年2月25日
あの構築を見てからピン差しのカードをいろいろ試し始めたなぁ。
— 初手フルハウス (@althyphen) 2017年2月25日
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コメント
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>>ぼーのさん
十二獣とセイクリッドを混ぜた構築は作っていたのですが、練っている間にリンク召喚の情報が出てしまいました^^;
今度ボツ案をまとめたものを記事にしましょうかね^^;
柔軟な対応ができるデッキだと思っているので未だに僕の中ではセイクリッドは一番ですφ(^ー^)bコメントありがとうございました。
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セイクリッド構築は、なかなか最近は見ないので嬉しいですね。十二獣とセイクリッドの構築の違いを見ると、やはり環境のデッキへの対応がまるで違いますね。環境への対策とカード調整の大事さを感じます。